これはフィクションです

32歳。男性。自営業。独身。

「働きたくない」ならニートになればいい

僕の根本の欲求は「めんどくさい」

 

ほんとなんでもめんどくさい。生きるのすらめんどくさい。ほどほどに幸せな人生。そんな人生なら別に生きなくていいや、って思う。それぐらい怠惰。

だから出来れば働きたくもない。とか思っていたら職がなくなり、2015年の8月から2016年の4月まで8ヶ月間ニートをしてました。思考は現実化する。



で、出来れば働きたくない僕がニートを経験して思ったのは、ニートをやるには才能がいるということです。もっと言うと、ニート生活を楽しんで過ごす、には才能がいるのです。



僕がニートだった頃の1日の過ごし方の具体例がこれです。

 

 

 

11:00 起床(8時頃に一度起きて二度寝した)

11:30 朝食兼昼食

12:00 携帯いじったり本読んだりinおフトン

14:00 寝落ち

17:00 起床

17:20 ゲームする

19:00 夕食準備手伝い

19:30 夕食

20:00 入浴

20:30 ゲームする

22:30 テレビ見る

24:00 マンガ読む

02:00 携帯いじる

04:00 寝落ち

 

これが仕事に疲れた社会人のあこがれ、ニートの生活です☆

引きこもりでもあったので実家の両親以外とは会話なし。メール、SNSも見ないようにしていましたので、友達とのコミュニケーションもなし!



とにかく楽しい暮らしではなかった。マンガ読んだりゲームしたりするのは他にやることがないから。別に積極的にやりたい訳じゃない。

 

かといって仕事をする気にはなれない。そもそも思考をするのが苦痛。行動力のメーターが最大100として、常に20以下しかない感じ。仕事をする、将来について考える、など20を超えることは出来ない。ということでひたすらダラダラする。

 

 



何も生産しない生活。社会からの置いてけぼり感。ほんまツライ。社会人は労働をしなければならない。無職はクズ。という常識の圧力の凄まじさたるや。それに苛まれてむしろ働いていた時よりもストレスを感じる。世の中の生きているすべての人に引け目を感じてしまう。みんなは働いている。おれは働いていない。あとお天道様、日の光もなんだか息苦しい。あの聖なる輝きに耐えられない。ということで外に出るのは24時回ってからが基本。みんなが寝静まってから動き出す。我は闇の住人なり。月明かりだけが心の灯台。いったいおれはどこに向かえばいいのか。

 

 



人間は働かなければならない。最後までその常識を突破することが出来なかった。

 

与えられた常識を突破し、自ら常識を創るチカラ。

「働け」と言う社会の圧力を無力化するほどの、強靭で独立した精神。

毎日を素敵に彩る、卓越したユーモアセンス

 

この才能の持ち主でなければ、ニート生活を幸せに送ることは出来ない。



僕は凡人だ。働かないことが向いていない。働きたくないけど、才能がないんだからしょうがないじゃんか。諦めよう。潔く働こう。

 

 

 

 




また元気よく働けるようになって本当に感謝している。あの無為な日々は、人生における多くの悟りを導いてくれた。が、二度やりたくはない。自己を省み、成長を遂げる時間だと分かっていても絶対に無理!!おれにニートは向いていない。

 

 



働くのが嫌なら、一度ニートを経験してみればいい。人間、どこに才能があるか分からない。もしかしたらあなたは、選ばれし「働かざるもの」かもしれない。

 

やっぱり才能がなかったとしても、働かないツラさを知れば仕事で苦しい時に「無職よりはマシ」と自分に言い聞かせることで乗り切りやすくなる。一度くらい社会的な底辺に落ちるのはいいことだ。プライドもなくなるし、自分がなんとなく持っていたものの有り難みが分かる。ということで一度ニートを経験してみればいい。