これはフィクションです

33歳。男性。自営業。独身。

人間は、みんなの最低のゴミクズ野郎。

人間みな、どうしようもないゴミクズ野郎。



おまえもゴミクズ。おれもゴミクズ。



だからこそ、互いのクズさを認めあい、許しあおう。

 

 

 

 

 

という思想を僕は持っています。



日々の暮らしのなかで、自分のクズさに気づきうんざりし、他人の信じられない行動にイライラする。その感情の落としどころとして得た思想です。

 

 

 

ほんと人間はどうしようもない。魅力的に見えるのは表面だけ。

 

「この人ともっと仲良くなりたい」と思って近づいてそばで過ごすほど、「なんじゃコイツ。頭おかしいんか」という部分を知る。お互いに自分の全部がバレる。

 

みんな外に出している自分はあくまで「外に出していい」と判断した部分だけ。ダメな部分に思えるところも、外に出してもいいダメな部分だけ。本当にやばい性格は出せないし、自分で気づいてもいない。

 

 

 

 

 

今年1年で、誰かにアドバイスをするのもされるのもダメになった。

僕はエラそうに他人のことをウダウダ言える人間じゃない。そんな人間はどこにもいない。

 

みんな自分が持っている才能で精いっぱいやっているんだから、他人がとやかく言えることは何もない。

 

 

 

「あなたは時間にルーズだからダメだ。このままだと信用をなくすから改めなさい」

 

たしかにおまえは遅刻しないが、その代わり、機嫌が悪いとイライラを全身から出しまくって関係ない人に当たる。大人なら怒りくらいコントロールして、周りにはいつも笑顔で接しろ。

 

 

 

こんな感じで、他人ができないことを自分がしっかりしていたとしても、その分どこか他のところができていないもの。



もし自分が、特に人から注意されたことがないのなら、それは自分が完ぺきなのではなくて、ダメなところを周りの人が許してくれているのだと思う。

 

 

 

 

 

人には欠点がある。

 

それでも欠点と長所は表裏一体だから、同じだけ素敵なところもある。

 

「コイツ最悪」と思うところも、「でもだからこそいいときもあるな」と思い返し、個性を許し、認めあい、補いあうことができたのなら、世間で暮らすのも悪くない。