これはフィクションです

32歳。男性。自営業。独身。

6月16日から6月30日

6月16日

・7月は長野で過ごすことが決定。前半は安曇野。後半は塩尻

 

大河ドラマ真田丸』を見始める。

真田昌幸がかっこよくていい。小さな勢力が知恵と度胸で生き抜いていく様は参考になる。

 

 

6月19日

・外に仕事しに行こうと思ったが暑いのでやめる。こういうことになるので夏は困る。

真田丸見て1日を過ごす。いま32話。

 

 

6月20日

・昼に起きて仕事して19時に限界で就寝。22時起き。
朝5時くらいまで真田丸見る。真田昌幸が死んでしまった。昌幸って大阪の陣には出ずに、流された九度山でそのまま死んでしまったのだな。


信繁は14年を九度山で過ごす。14年て。

その後に大阪城の戦いになるわけだが。大阪城であれぐらいの大暴れをするためには、14年のチャージ期間が必要なのかもなと思ったりする。人生にはそういうところがある。大きなことをするためには溜めの期間が必要。昔、知り合いに人生をバネで例えて教えてもらったな。高く飛ぶためには、まず深く沈み込まなければならない。

 

ということで、なにか大きなことをしたければ沈み込む期間を計画しなければならない。溜め込む期間をね。

 

・前に会社を創業した3年間は、それまでの人生で溜め込んだフラストレーションをすべてぶつけたような感じもするしな。だからこそパワーがあった。

 

最近もその残りを感じることはある。昔のフラストレーションを今にぶつけているような感覚がね。昔にしたかったけど実力不足でできなかったこと。最近はそういうのができるようになってきており、あの時の悔しさをはらすような気持ちでやっている部分は絶対にある。

 

誰かに自分を褒めてもらうとき。いい評価をもらうとき。(これを20代のあの時に言われたらどれほど嬉しかっただろう)と思うことがある。いまは当たり前のように受け取っている言葉。それが死ぬほど欲しかった、生きていくために必要だった時があったな。

 

そういう他人からの自分を肯定してくれる言葉が、たいして必要なくなった自分になってから多く得られるようになる。欲しいものが欲しいときに得られず、もう必要なくなってから得られるようになる。上手くかみ合ってないが、そういうものなのだろう。

 

 

・いまの自分はおそらくチャージ期間にあたるが、チャージの割には暗さが少ないなと思う。満たされない思いを溜め込まないと力にならないぞ。←そもそもこの考えがもう古いのかもしれない。苦しみを糧とする理論が。

 

挑戦した知り合いがチャレンジに失敗して引きこもっている話を聞くと、他の人は心配するなかで「いいね!」と思うのですよ。「その苦しみがおまえを大きくするぞ!」と思う。半年くらいで元気になって社会復帰しているとがっかりするね。「落ち方が浅いわ」と思う。2年ぐらい引きこもっておけ。半端な落ち方じゃ人格が変わらねえから落ちた意味がねえのよ。

 

人を大きくするのは、喜びよりも苦しみだと思うね。成功より失敗。

 

 

・最近のおれは失敗しづらくなったよなー。無謀な挑戦をする必要がなくなった、きちんと成功できそうな堅実な道が選択肢に出てくるようになったので。これ自体は進化であるけど。そして、無謀よりも堅実を選べるようになった。これも進化。昔は堅実な道を選べなかった。堅実はつまらないと思っていたからね。あと堅実な道は高いところへ繋がっていないと思っていた記憶。若者らしいアホさですね。

 

いまのように堅実だと成功は積み重なっていくんだけど、なんか張り合いがねえよなー。

結局、自分がワンパターンしか知らないからこうなる。成長するためには失敗だし、喜びよりも苦しみが糧になる。成功や喜びを糧とするパターンを知らない。無謀な挑戦がいちばん脳内で快楽物質が出ちゃうのだろうな。真田丸で「まだまだ天下は荒れるぞ!」と嬉しそうに言っていた昌幸を思い出す。おれにもそういうところがある。でも平和を、なにもないことを幸せだと感じられない人間は、幸せになれねえんだよ。

 

 

 

6月21日

・ビリヤードする。久しぶりにやりたくなったので人を誘ってやった。

前にやったのがいつか思い出せないほど久しぶりだったが、そこそこにできて楽しめた。意外と衰えないものなのだな。

 

 

6月23日

・自分の執筆を加速させるため、編集担当を雇ってみることにした。とりあえず7月をお試しで。20万円出した。自分が他人の文章や書籍の編集担当をしていて(これいいね。おれも欲しい)と思ったのがきっかけ。初回打ち合わせの感触は非常によかった。

 

1人でやるのが飽きてきたので、なんとなく停滞もするので、そろそろ人を集め始める時期かなと思う。お金が余ってきたし。

 

 

6月27日

真田丸、見終わった。

大河はドラマ本編が終わったあとに、ドラマに関連する現代のまちをめぐるパートがある。あれけっこう好きで、ドラマの余韻が楽しめる。和歌山の九度山の現在を映していてちょっと行ってみたいと思った。昌幸と信繁の2人がなにを思って九度山での暮らしをしていたのか。実際に景色を見ながら思いを馳せてみたい。

 

 

6月28日

・東京でセミナーあるので行く。

東京に向かう新幹線のなかで、セミナーで講師にしたい質問を考える。そのために講師が書いているブログを全部読む。

こういうところ、おれは本当に真面目!おれは性格の一部にこのような真面目さがあるので、これまでなんとかなってきたのだろうと思う。普段は生意気や悪口を言ってばかりだが、自分が興味あることについてはちゃんとやる真摯さがある。

 

いつも通りの悪口になってしまうが、これぐらいの準備は当然と思うけどね。せっかくセミナー行ったり人と会ったりするなら、その時間を最大限に盛り上げたいじゃん?そのためには事前の情報収集だよ。予習して、質問は用意しておく。そういうのをする人ってあまりいないのだとは最近に知った。やる気ないなら来なけりゃいいのにね。


福岡で知り合いの大学生たちを見ていると、「最近の若い子はすごいね!」とは思わない。だいたいゴミだなと思う。主体性がないし努力もない。鋭い洞察もない。

(当時のおれって、なんだかんだやることはやっていたのだな)と思うわ。自分の将来を考えて、必要そうなものは自分から取りに行っていた。基本グダグダしてたけど、ピシッとしていたこともあった。当時の自分と比べても物足りなさを感じる子のほうが多い。

 

人間、30歳になってから急にしっかりしたり急に仕事で成功したりすることはなくて、20歳からしっかりしているやつが、30歳になってもしっかりやっているだけだなとしみじみ思う。

 

 

6月29日

昨日のセミナーは結果的にはよくて、講師の人に人生相談をした結果、もうしばらく真面目に働くかーとなった。なんか変なことを始めたい気分だったが我慢。堅実なことをちみちみと続ける。つまんねー(笑)けど、がんばろう。

ちゃんと働いてお金が稼げて生活が安定していた期間(←これを「真面目に働く」と指す)っておれ最近が初めてなので、もうしばらくちゃんと働きます。はい。

 

ちゃんと働いていると、このようなごはんも食べられるしね。こないだ博多で食べたやつ。

 

 

 

 

6月30日

東京から移動して長野。7月から長野での暮らしが始まります。