これはフィクションです

32歳。男性。自営業。独身。

2021年5月17日11時46分

なぜ業績のよい会社はあんなに人を採用するのか?

彼らが全員必要だとはとても思えない。人を増やすことに快感を覚えてやっている気がする。

必要な人材を、必要な分だけ。
無駄のないことに俺は快感を覚える。


「正社員」のことをある人は「仲間」と呼び、俺は「固定費」と呼んでいる。固定費が増えるのは経営にとってマイナスである。



「社員の生活を守らないといけない」

そんな理由で会社を経営するべきではない。

仕事は客のためにやること。身内のためを第一にしたらそれは仕事ではない。客に必要とされない仕事はしない方がいい。

自分の都合で考えはじめると、仕事は終わっていく。



自分の会社が潰れようと社員の生活はどうにでもなる。
5年もすればみんな何事もなかったように暮らしているはず。人の人生は、そういうもの。



自分が人生を背負っている人間の数。

自分が影響を与えた人間の数。

その数の多さを自分の人生の良し悪しを決める指標にしない方がいい。なぜなら幻想だから。

あとで気づくとしんどいから、いまここで教えておく。自分の影響?そんなものは存在しない。

それよりも、これを書いているいま、渋谷のお気に入りの店で寿司を食えていること。
平日の11時に、財布の中身を気にせず好きなものを食えていること。この現実を誇るべきだ。
この現実は付け焼き刃で作られたものではなく、10数年の継続的な努力で得られるものだからだ。



お寿司美味しかったです。これは?
現実です。幻想ではない。