これはフィクションです

32歳。男性。自営業。独身。

2021年6月14日17時54分

30歳になりました。いいね。よく生きてきた。お疲れさまでした。

ここで30歳の現在地を記しておきましょう。

 

現状の自分の仕上がりには満足しているので焦りはない。しかし相変わらずイライラしてばかり。しかも無駄なイライラが多い。なんか無理矢理に理由を見つけて怒っている気もする。

「週5で朝早く起きて会社に行かなくていいダラダラした生活」は手に入れた。たぶんこれが一番欲しかったもののはずなのでGood。他のすべてを手に入れても「会社員である」という一点で俺は不幸になりそうなので。

時給が5000円だとすると、月に20時間働くと10万円。40時間働くと20万円。3日に1日3時間働くと月で30時間労働。たぶん俺が明確に働いているのはこれくらい。まあ、無意識に働いている時間が過労死レベルで長そうだが。

 

しかし代償は大きかった。この生活を手に入れるために、遊ぶこと&楽しむことを自分に禁じた。おかげで遊び方も楽しみ方も忘れた。

楽しむことは2年前くらいに「仕事を楽しむこと」だけを禁じたのだが、もともと仕事が1番楽しい人だったのにそこを禁じたので死んだ。

いまは必死に楽しいことを探したり、昔にやりたかったけどお金がなくてできなかったことをやっていってるが満足度は高くなく、やはり消費という行為は全般がつまらないのだろうという予感がしている。

 

ここに来て、自分が本当に面倒なことが嫌いな人間であることを知る。

「これ欲しいなあ。買うためには仕事増やさないとなあ。じゃあいらね」みたいな。

労働に向かうハードルが高すぎる。誰かにやらされる仕事ではなく自分の仕事でさえそうなってしまった。なぜなら仕事を楽しむことをやめたから。

 

 

あ、欲しいものあった。俺より頭が良くて性格が悪い人材。両方持っていることが重要。

頭が良くて性格がいい人間はけっこういるのでもういい。頭が悪くて性格が悪い人間は害悪でしかないのでいらない。

 

自分より頭がよさそうな人間にはたまに出会うけど、性格の悪さで負ける相手がいない。 これほんとにやばくて、このままだと俺はこの先の人生を、間抜けなリーダーのケツを拭いて過ごすはめになる。それが俺の人生なのか?いや、ごめんだね。

俺に「すごい人に頼りにされたい」とか「他者をサポートするのが喜び」みたいなパーツが入っていれば、このケツ拭き人生は大正解だったが入っていない。

性格がいい人って自分に都合のいい展開しか考えなくて選択肢として確実に存在する危機を見逃すから、自分の背中を任せるの怖すぎるのよな。ひとりにしておくと絶対になにかやらかす。そして俺が背後から敵に槍で貫かれて死。

 

そういうことでひとりですべてのことを把握して備えておかないといけないから疲れる。我、これをそろそろやめたし。やめるために自分より賢く、性格の悪い人間が仲間に欲しい。

しかもできれば2人欲しい!2人いればひとりに前方、ひとりに後方を担当させて俺は楽しい未来だけを夢想していることができる。それはとても楽しそうである。

せめて1人は絶対に欲しい。1人いれば性格の良いリーダーと3人でチームを組む。

それで「性格の悪いお前は後方を頼む。俺は前方を担当する。性格の良い間抜けなリーダーはなにもするな。お前が動くと俺たちの余計な仕事が増えるだろうが!」
という方針でやりたい。それだとかなりすっきりする。