これはフィクションです

32歳。男性。自営業。独身。

私たち、きっともう大丈夫なのよ。

「自分の軸なんて決めなくてもいい。軸がないとダメ、というのを思いすぎなくてもいいと思う。それでも職業人として、どこかへ向かわないといけないと思うのなら、思いきって人に任せる。行き先を決める舵取りを。どこに向かいたいか、どういうことをやるかは人に任せる。自分はそれに応えるだけ。それでもいいと思う。自分に軸がなければ、その分色んな人の思いに応えられる。

 

委ねる。周りに流されるのはダメだと思うかもしれないけど、委ねる、というのは流されるとは違うと思う。自分の意思で流れに身を任すことを決める。それが委ねること。あなたと一緒に何かをやりたい人はたくさんいるだろうから、そういう人の思いを聞いてみる。自分のなかから無理に強い気持ちを引き出そうとしなくていい。

 

自分に優しくしてあげて。とても自分に厳しい真面目な人だと思う。職業人としてこうあらなくてはいけない。あれをしてはいけない。これを思ってはいけない。そういうもので自分を縛って生きてきたと思う。若い頃はそれでもいいと思う。そうじゃないと堕落してしまうから。誘惑が多いから。未熟だから。でも今はもういいと思う。そんなに自分を縛らなくても大丈夫。ちゃんとやるはず。やるでしょう?笑。もう大丈夫。わたしもそうだったの。ごめんなさいね。いま私きっと、昔の自分が誰かに言ってもらいたかったことをあなたに言ってると思う。

 

私たち、きっともう大丈夫なのよ。もう少し軽くやっても大丈夫。緩くやっても大丈夫。緩めてもしっかり、ちゃんとやるはず。がんばるはず。そうよね?笑。あなたは真面目にやるわ。だって今までもずっとそうだったもの。だから自分にもっと優しくしてあげて。もっと自分を信じてあげて」