これはフィクションです

32歳。男性。自営業。独身。

糸島の暮らし。11月15日から30日

・糸島で遊ぶ。

あいかわらず誰もいない。





・会社やめて、引き継ぎも終わって、気持ちが晴れ晴れしてきた。


そのような景色。やっぱ海の近くに引っ越してきたのは正解だったな。

 

 

・これまでの、先が見えないなかで過ごしてきた苦しい時間が報われ始めている。

 

本当によかった。

 

 

報われるのがあと少し遅ければ、挫折していたかもしれない。

 

 

 

 

・以前、人に「精神的につらい時期はどうやって乗り越えてきましたか?つらい時期の乗り越え方、というのはありますか?」と聞かれたことがある。

 

「つらいなー、と思って過ごすだけじゃないですかね」と答えた。

 

向こうはなにかしらの方法論を聞きたかったはずなので、しらけた反応をされていた。

 

 

俺としては、この答え方は気に入っている。

こういうときに偉そうにノウハウを語る自分でなくてよかった。

 

 

つらさを乗り越える方法、なんてないよな。気の持ちようでごまかすだけで、つらさを感じているのは変わらないだろう。

 

つらいものは、つらいです。

黙って耐えるしかない。

 

 

 

先人の知恵によって、人生においてめんどくさいことをショートカットできたり、失敗せずにやっていくことができることもある。

 

でもどうしようもない壁はあって、本人が自分でどうにかするしかないタイプの問題や葛藤は、まだ多くある。

 

苦しいのが当たり前。つらい時間を味わうのが普通。それを越えた先に自己実現があり、幸福がある。

 

 

 

だから自分が挑戦を始める前に「つらい時期の乗り越え方」なんて聞くのはナンセンスだね。

困難を嫌がる人は挑戦が向いていない。代わりに、現状維持が向いています。

 

 

で、乗り越え方を教える方もナンセンスだね。「知らん」でいい。各自、苦しめ。

 

苦しんだ先にしか、大きな充足はない。