なにか現状に不満があるとき、それを他人の行動を変えることで解決しようとする人は苦労が足りない。
他人の行動を変えるのは難しいということを知らない。それは本気で人を動かそうとした経験が少ないから。
相手より自分を変える方が、問題の解決は早い。
自分でなにかを始める。人を巻き込む。人を自分の思い通りに動かそうとする。
しかし、動かない。それが当たり前なのだということを知らない。
相手が動いてくれないその時、相手に原因を求めるが違う。
自分にも原因はある。頼み方が悪い。説明が下手。信頼関係ができてない。相手に変わるメリットがない。実は変わる必要性がない。
相手を責めるのではなく自分を省みて自分に原因を求める。自分について気づいたことを変えるだけでほとんどの問題は解決するもの。
自分のために人の行動を変えようとする。その姿勢が傲慢なのだということを知らない。
自分がやりたいことのために人を巻き込んでチームを作る。しかし機能しない。みんなが思ったようにがんばってくれない。
最初は相手が悪いと思う。なぜがんばってくれないのか?やる気がないからだ。「みんなもっとやる気を出せ!」
だがそれで問題は解決しない。自分だけが空回りし、みんなとの溝が深くなる。せっかく作ったチームが消え、1人になる。
そういう経験を複数回持つと、変えるべきは他者ではなく、人が自分の思い通りに動いてくれて当然だと考えている傲慢な自分なのだと気がつく。