「自分のノウハウでお客さんの問題解決をするのではなく、お客さんの問題解決をしたい人に自分のノウハウを教える。それを本業にすると職業人として終わりだよね。なので絶対にそうならないようにしている。自分でやるより教える方が圧倒的に儲かるけどね!!」
という話をかき氷を食べながら知り合いと話した。俺もそう思うので非常に良かった。
普通の連中は教える側に回ることをキャリアアップとすら思っているからな。偉そうなポジションで簡単に多くを稼げることが彼らのゴール。
「現場から離れると職業人としては終わりじゃん」
ということは一部のめんどくさい人間しか考えていない。
話していてぼんやり思ったが、そこで現場に踏みとどまるのは利益や環境ではなく、己の美学でしかない。そういう本人の意思でしかない。自分がどうありたいか?を世間から逆行していくなかでどこまで貫けるかでしかない。ので非常に難しい。たいていどこかで折れる。それを折らずに逆風のなかを突き抜けてきた人の話が1番おもしろい。
メリットもちゃんとあるけどね。現場にこそ次の閃きが落ちているので、現場にいてお客さんの反応、ニーズの移り変わりを肌で感じられるのが1番いい。
「お客さんこんな感じでしたよ」という下からの報告に上がってこない微妙な違和感が大事。売ってる方も買ってる方も気づいていないような細かいやつ。そういうのにいち早く気づいて顕在化してくる頃には対策が済んでいるのが良い。そのためには現場にいた方がいい。
しかし書いてて気づいたが「微妙な違和感に対応していきたい」という気持ちがある人間にしかこれはメリットじゃない。普通の人間は売ってカネが入って来ていればそれでOK。多少の違和感など気にしない。そういう人間の方がカネは稼げる。カネが稼げれば評価もされる。なぜなら資本主義なので。
そうやって大きな流れに逆らって生きていくと世間的な成功が少なくなるが、世間的な成功よりも優先すべきことはある。それをどこに持つかが人間の個性。みんなは思ってないけど自分は大事にしていること。
「真にお客さんの問題を解決する商品をつくりたい」
ここが自分の底にある欲求な気がする。これはずっと変わっていない。悩んでいる時はほぼこれで悩んでいる。
お金がたくさん稼げるもの。かっこいいもの。世間から賞賛されるもの。
なんかすごそうにそれっぽく見えることではなく、ただただ問題解決。
そのためには現場で働いて、自分の商品の精度、お客さんの状態を最新で感じ続けた方がいい。
ひとつ、貫きたいと思っているのが、コンサルや投資家を本業にせず現役で会社を経営していくこと。なぜなら今までに出会ったコンサルや投資家がほぼ残念だったから。やはり「自分は安全圏にいながら戦っている人間に偉そうにあれこれ言う」という立場が人間を腐らせる。
俺は人間として腐りたくないのよ。俺が腐っていると思う人間を、同じように腐っていると思う人は少ないので勝ち目のない戦いだが。
そうやって勝ち目のない自分のこだわりだけなことをやめていくのが個人的な最近の成功ポイントだが、ひとつぐらいは個性として持っておきたい。